3Feb

前回はサルデーニャ北西部の”ALGHERO”のあたりから時計回りに北部と 北西部の海岸線 ”COSTA SMERALDA”コスタ・ズメラルダの中心でもある ”PORTO CERVO”ポルト・チェルボまでのお話でした。
今回はここから更に東海岸を南下します。
前述の通り、サルデーニャのハイライト”コスタ・ズメラルダ”近辺は、入り組んだ 入り江にこじんまりとした港と街が特徴となっていくつかの村が構成されてます。 地中海性の潅木や植物の群落とゴツゴツした岩山、そしてその名の通り 紺碧の海と小さな無数の入り江を背景に、サルデーニャ・スタイルのヴィラ・ホテル が点在し独特の景観を作り旅行者たちを楽しませます。 ここから南に行くと北西部の玄関口”OLBIA”オルビアです。 一変して都市部の街並みと喧騒に包まれますが、20分もすれば再び大自然が 広がり、やはり田舎だと思わせます。
私どもも最近はこのオルビア空港をゲートにしてますが、本土から船のアクセス も非常に人気があるそうで、ハイ・シーズンの予約は半年前からの争奪戦になる とか!
東海岸を更に南下します、右サイドに花崗岩の山々と野生のオリーブ林、左側に エメラルドの海岸線・美しい孤島を眺めながら高速131号線=無料を30分も 飛ばすと砂浜の続くリゾート地になります。
この近辺は1週間単位の長期滞在のヴィラ・ホテルが多く、シーズンにはヨーロッパ 各地からの家族連れで賑わうことになります。
この近辺を通りすぎると道は南西を向き、両サイドの鋸状の山々の谷間を縫って走り 山間部の町”NUORO”ヌオーロに到着です。
海岸沿線が注目されるサルデーニャは日本同様に海に囲まれた島ですが、実は 歴史的に農業と牧畜を中心とした文化を持ってます。度重なる海外からの侵略の 歴史とも関係あって、近年になってから外国資本が海岸線を再開拓する傾向が 多いのです。
島内最高峰のラ・マルモラ山=1,834mtsを頂点に切り立った岩石の山々の 麓に”OLIENA”オリエナや”SU GOLOGONE”ス・ゴロゴーネなどの村々が、スイスを 思わせるような景観を魅せます。
気の利いたロカンダ風ホテルや流行のアグリ・ツーリズモでの滞在がお勧めです。 食事には、”ポルチェッドゥ”子豚の丸焼き、”グリットゥラータ”豆スープ、各種 サルメ類や名産ペコリーノチーズ、自家製ヌガーのお菓子等、そして強めのマルヴァジア種の 白ワインを楽しんでください!
又、近郊には先史時代のヌラーゲ文化の遺跡、カルタゴ人の占有時代の伝説の洞窟・ カルスト湧泉など興味深いスポットが沢山あります。 東側の山岳部の尾根の道ではパノラマを、そして東の端のトンネルを潜るとオロゼイ 湾が視界に広がります。
ナショナル・パークのこの一帯は、サルデーニャでも特に未開拓なエリアで私どもの お気に入りのスポットでもあります。
未だ地中海アザラシが隠れ住んでるとも言われるほど断崖絶壁と無数の洞窟が 海岸線を形成して、ところどころにある砂浜へは海からのアクセスしかありません! そのおかげで地中海一のクリア・ウォーターとややピンク系のホワイト・サンドを 維持してます。 船からの景観は、トルコ・ブルー、アズーロ、エメラルドと様々に輝く海面、ややピンク がかった白い砂浜、焼けたオレンジの断崖やグレーの石灰岩の岩肌、斜面には 潅木郡のグリーン、そしてスカイブルーの空と圧巻です。
近海の獲れ立ての新鮮な魚介類、トマト、オリーブ、あまり冷やしすぎない ヴェルメンティーノ種の白ワインで最高の一時を過ごせます! 一つだけ、サルデーニャのパンはどこも今ひとつの感じです!!!
このエリアから峠を一つ越して南下しますと”ARBATAX”アルバタックスです。 東の海の玄関口で、シーズン中は本土からの車群がフェリーの中から続々と出現 し活気を見せます。
大きな港ですが、風光明媚な田舎の町々が近隣に点在し、ジェンナルジェントゥ山群 をすぐ背後に海と山を両方楽しめる魅力的なエリアとなって、ホテル・レストラン・ ショップなど便利な施設もあります。
ここから南方向にはあまり変化のない海岸線が続き、どちらかと言うと静かで萎びた 感じの村がところどころに点在してます。
次回は州都”CAGLIARI”カリアリからマグロの獲れる島”SANT’ANTICO”サンタンティコ のあたりまでを、、、。