17Dec

早、年の瀬も迫り私どもの2004秋冬コレクションもお蔭様をもちまして完売状態となりました。
また、先日の12月13日(月)には、第2回”ベリーニ杯”ゴルフコンペも無事開催され、稀に見る 好天の中、穏やかでちょっと熾烈な接戦が繰り広げられました。女性、男性別々の賞品を 用意させて頂いておりますが、女性の参加者が少ないのでとても有利な内容となってます。
今回よりベリーニ規定のハンディ戦となりましたので、各参加者ともそれぞれの準備をされ たようで、特に男女とも優勝された方は準備万端の上での結果と思われます。
次回開催に向けて私どもも含めて頑張って頂きたいと思います。
さて、前回までのサルデーニャ紀行から少し外れて、南欧での旅行事情についてお話をさせて 頂きます。 ここで書かれたものが絶対的なものでないことをご了承いただいて、ご参考になればと思います。 まず、渡欧までのフライトですが、アリタリアを使用することはほとんどありません。これは、日伊間 の設定機種の古さ(最近まで)も申ことながら、フライトアテンダーの質の低さにあります。半官半民的 な現状故からか怠慢の一言です。予約した座席の確保もままならず、関係者優先!のあるまじき 出来事も多々あり(複数の報告有り)、おしゃべりに夢中の不要な従業員に、機内飲料を持ち帰るのに 一生懸命なスタッフはお客は二の次です。両国間を頻繁に行き来するイタリア人も敬遠するほど! 12時間以上のフライトですから快適に過ごしたいものです。
イタリア各地へのアクセスや便数の多さ=座席確保、サービスの質、ファーストキャリアへの信頼など また、マイレッジ・サービスの内容なども含めて考慮すると、エールフランス(KLM併合)が納得の エアーラインとなったのが近況です。
最近は倒産の危機に瀕している航空会社も多いので気をつけましょう!
ミラノ、ローマともに空港を降りると市内までタクシーに乗ってゆくか、ミラノ・マルペンサ空港からは 便利で格安のミラノ・エキスプレス=電車が市内直結で運行されてるのでそれを利用するかになります。 空港の下に駅が併設されてるミラノ・エキスプレスは料金一律で空港ロビーに売り場もあります。
荷物が多くなければ選択肢の一つです。タクシーとなると料金に不安を抱くことになります。両空港とも 30km以上にもなりますから最低Eur.80-100を覚悟で更にボッタクリの危険も加わります。といっても 運が悪ければの話で危害を加えられるよな心配は全くありませんが、基本的に個人タクシーなので サービスや運転態度も個人差が多く一概ではありませんし、南部地方出身の方などは元来的に無愛想 なんだとか、、、。それと休祭日、夜間、積荷(ラゲージ)などで割り増し料金あります。
一方、レンタカーでの移動を考えてられる方に=日本よりは遥かに利用者が多くシステムも明確になって ます。私どもは仕事で地方工場への訪問が多いのでレンタカーを借りての移動が通常です。
空港内の各社チェックインカウンターと集合駐車場の併設と貨物カートでのアクセスも出来、負担は ありません。私どもの利用しているレンタカーは欧米資本の会社ですが、マイナーでなければそれなりに 料金メリットや車種の選択巾も多かったりしてお得なこともあります。
メジャーのハーツやエイビスなどは、安心感もありそうですが所有台数が多い割には小型車主体で 2000cc以上の車は予約の段階でもほとんど手配できません。また、出来ても現地に行くと大抵小型車 しか用意されてなく在庫も無く、結局無しのつぶてです。それと、日本人特別料金もあるとか? 私どもが2000cc以上のプレミアムカーに拘る理由は荷物が多いと言う他にもあります。
まず、アウト・ストラーダ(ハイ・ウェイ)に出てみると直ぐにわかります。そう、そこはレース場かと思われ るほどスピード狂!F-1フェラーリの国なのです。イタリア人の大半は確かに運転上手で、車の性能の 100%をフルに利用してます。マナーは歩行者=人間絶対優先と先行車絶対優先でこれは徹底していて あとはフル・スロットルの世界、トラックや大型車が追い越し車線に入ることは無く130km以下の乗用車も 同様です。当然のことながら性能の良い車が先行することになり(フル・スロットルですから)、ある程度 トラック・大型車を追い越しながら流れに乗って走るには、日本人には少しでも排気量の大きな車が 必要となります。追い越し車線を100km程度で走ろうものならパッシングの嵐になり危険ですよ!フランスやスペインでもほぼ同様で、右側通行に慣れればこれが意外と快適高速移動で電車&タクシー より全然合理的なのはさすが車先進国です。北米やオセアニアの100km厳守オート・クルーズの世界と は対極の文化に驚かされるでしょう! 料金所は現金払いの一般ブースと別納・カード払いなどのブースと別れるのは日本同様です。
レンタカー移動でもう一つ注意しておきたいのは、ドライブ・インやレストランで駐車中の置き引き事故 です。この車上荒らしは専門のグループがいるようで空港から追跡してきて犯行に及ぶケースも多く一息いれるのを待ってるようなのです。車は見える場所に停車してください、空いてなければ空くまで待ちましょう!
そう、それと最近のフィレンツェ近郊のバイパスではスピードの自動取り締まり機が沢山設置され、 それはもうフィオレンティーニですから違反者続出だそうで大変なことになってると、アウト・ストラーダ 出口付近やシエナ、キャンティ、ピサ方向へのバイパスは要注意で5本ほどの白線が道路に見えたら 慎重に!また、夜間の飲酒の取り締まりも始めたそうで食事帰りは事故・違反ともお気をつけて。 違反するとレンタカー会社・カード会社経由で罰金強制査収されるはずです。
地方都市などの駐車スペースは白線内に置きましょう。青線は有料か地元の車専用とかだったりします。 黄線は駐車不可です。また、市街中心の城壁内など地元車以外進入禁止の街もあります。 逆に地方の有名観光地などで、名所からかなり離れた場所から駐車場の呼び込みなどしてることもあり、 いかにも公共の係員のような格好してたりしてだまされないように、でないと歩かされますよー。 ミラノ、ローマでの市内ドライブに関しては基本的にお勧めしません。市内から郊外へのアクセス以外は タクシーにした方がリスクが無いでしょう。
さて、宿泊のホテルについてです。都会の中規模以上のホテルは大方事務的になり、かつての情緒的 雰囲気やサービスは望めません。むしろ、安全性やアクセスの便利性や情報力などを中心に選択 してきております。特に出入国の前後日などは緊急情報(ストとか)に対応できる方が重要と思われます。
一方、地方・郊外やリゾート地には中規模以下の魅力的な施設が数多く点在してます。大手旅行代理店 などと契約している施設等は避けて、小規模でも独自の経営努力をしているところを探してください。
ガイド誌のTCI(ツーリング・クラブ・イタリアーノ)やViaggiarBene(ガンベロ・ロッソ社)、ミシュラン誌など の査定を目安に探すのも楽しいものです。予約は各ホテルやヴィラのHP.などから出来ますし、Eメール でも受け付けてます。同様に、街の情報やレストランのリスト・アップもして見ましょう! 日本語版などもありますのが、現地版でも記号など判別しやすく出来てるのと現地文字で書かれてる わけですから、地名や店名などの固有名詞に見間違いが起きないのもメリットです。 ホテルならば各設備のチェックやお部屋の指定などすることもお勧めです。カタログやネット上に掲載 されてるお部屋が最上クラスというのが通例でその辺を基準にすれば納得できるはずです。
レストランについては飲食関係者か紹介者のいない場合は、TCIなら1本から3本フォークのところを選択 するのが無難です。もちろん、地方にはそう言ったグレード外のお店で美味しく楽しく過ごせるところは 沢山有りますし、決してこだわる必要などありませんが、日本よりも食の情報は整理されてて評価も きちっとされてますから目安になることには違いません。
地元の人気のレストランに出会えば地の逸品と地のスペシャル・ヴィノをお得な値段で味わうことが できます。あらかじめ特産名物やローカル・ワインの知識をゲットしておけばローカル・メニューにも充分 対応できるでしょうし、気さくなレストランならお隣のテーブルのお皿を注文したりすることも、また、 気の利いたオーナーやスタッフが入ればお勧めのメニューに従うのも良いものです。
私どもは気に入ったレストランやホテルは再三リピートします。彼らからすると東洋人の見分けはとても 難しいそうで存在を印象付けるには一番簡単な方法でもあります。時には連日でお伺いすることも有り 結構効果有ります。ちょっと顔見知りになるとこれがまた更に特典を増やします。お気に入りの座席の 確保も当然でチーズやデザート菓子や食後酒のサービスなどもあったりと充実の一時が過ごせるのです。 万国共通でのれんの綺麗な(清潔感のあるエントランス)、日替わりメニューの張り出された(日付つき)、 活気のあるレストランを見つけてください。
最後に、請求書はじっくりチェックしてください。地元の方でも10分以上もにらめっこしたりしてます。 特に、繁忙なレストランなどは悪意無きミスが稀に有ったりします。 では、楽しい田舎旅行になりますように!!!