5Sep

世界的な異常気象の中、この夏(7月)ヨーロッパ北部では雨や曇りの日が続き、こちらのイタリア を中心とした南西部でも曇りがちの湿度の高い日が目立ちました。それでもパリやロンドンより遥かに 軽快な陽気で訪れた旅行者たちを迎えてくれました。 近年の北ヨーロッパやロシア方面からのイタリアへのバカンス旅行者は増える一方で、このピークシーズン には、従来の近隣国からの人たちと相まって、更にインターナショナルな国へとなります。 ここサルデーニャの盛り上がりも相当なもので、空港も港もラッシュの日々です。 とは言っても、私たち東洋人はまれな存在なのです!
今回は”サルデーニャ・カーペット”の工房を訪問しましたのでご報告いたします。 中部地方の内陸にある家族経営のアトリエで、オーナー婦人、ご子息とお嫁さんが中心となって切り盛りされ ております。サイズ・仕様の異なった織り機が5台ほどあり、特に高級刺繍の工芸品を得意としていました。 手織り機を操作しながら気の遠くなるような手作業を進めて行きます。この地味な根気の要る作業をとても 明るく楽しそうにしてる姿に、彼らの伝統を支えて生きる決意と一種のプライドによるパワーを感じつつ、 また一方でのこの田舎の長閑さとのコントラストがとても印象的な一日となりました。
アトリエを出ると石段では暇な年配のおじいさんたちの井戸端会議で、我々珍客を話題に花が咲いてました! サルデーニャ・工芸品振興協会のフランチェスコ氏の話によれば、この島の”夏の光輝く”活気に満ちた 明の部分に対して、冬場=オフ・シーズンの閑散と沈んだ空虚な日々とのギャップは耐え難いものがあり、 なんと島民の冬の自殺者の数はイタリア国内でも特出しているそうです。
明るいイメージのサルデーニャしか知らない我々にとってはややショッキングな話で、無闇にこの伝統的な 工芸品を輸出したくないと言う彼らの主張も、そんな揺れる現実の一面からでしょうか! でも先のアトリエでは、島内の高級ホテルからの大量発注を抱え忙しい冬を迎えることになりそうです。
さて、一転してバカンス・リゾートの話題です。 私たちのNo.1のスポット”オロゼイ湾”も人気急上昇で、ビーチも街も連日の賑わいとなります。
ヨーロッパの人たちのビーチ・日光浴の感覚は、日本人とはちょっと違います。とにかく子供から老人まで 朝から夕方まで日課のようにビーチ・リゾートをエンジョイします。日本での日焼け防止の推奨など彼らには 嘘のような話でしょう!確かに日本やオーストラリアのように短時間で焼けどするようなことはありません。 紫外線の量など違いがあるのか、ゆっくりと焼けます。80歳を過ぎた老夫婦でも水着で泳いだりして一日中 楽しんでますから、彼らにとっては夏のバカンスの重要なアクティブなのです。 注)ビーチでは水分補給の為の水や清涼飲料水以外のものを持ち込まないように、飲食はビーチを出てレストランやバールで一息して摂ってください。欧米的必須マナーです!
ちなみに島内に点在するビーチのベストポイントは島の東側もしくは北西・西・南西の波と風の裏側に 多く有ります。きっと、どなたでも地中海の美しさに驚くことになるはずです。 また、優雅なホテルのプールではゆったりと日光浴ができますし、バールやレストランが併設され安心して過ごすことが出来ます。こちらのマナーも、プールに入る前に必ずシャワーを浴びることを忘れずに! (水浴後も浴びることをお薦めします。結構添加剤入ってますから)
今回はもう一つゴルフ事情についてレポート致します。 最初に島の中央・最西端にある”IS ARENAS”Golf & Country Club”で、海岸線の自然国立公園内にある 18ホール・チャンピオンコースです。
周辺は分譲のレジデンスやキャンプ場などと森林・湿地帯とが上手く 配置されて、自然な池やクリークがコースにアクセントを付けてます。リンクス系のコースではありません。 コースは一見ワイルドな感じを受けますが、きちっと整備されてコースレイアウトも相当ゆったりしてます。 ホールごとのアプローチ(長い)に迷うほどで、コース自体はフラットですがちょっとしたフォレスト・ツアーの ようで、バギー(カート)はレンタルした方が無難です。ラフや水辺にはトレードマークの黄色い亀がいますよ! アポなしでもエントリーできるでしょうが、大会などの日程の確認は必要になります。また、幹線道路にある 案内板がとても小さいので見落としやすいのとそこからのアプローチ・ロードの1km程度が未舗装の為 車は埃だらけになりますので覚悟を。
(注:カートはラフが滑るためフェアウェイを走ること,グリーン周辺以外) www.isarenas.it レギュラーティー・Giallo(イエロー) メンズ=5,947mts レディース=4,889mts Par 72 18Hole
次のコースは州都カリアリから南西に30分程度下ったリゾート地=Pulaの郊外にあります。
”IS MOLAS”Golf & Resort 敷地内に4スターホテル・レジデンス・ゴルフコース・テニスコート・プール(複数) など、ホテルにはレストラン・バー・ガーデン・プール・プールサイドカフェ・プライベートビーチなど充実して 近郊の古代都市”Nora”の探索や州都”Cagliari”へのアクセスなども良く申し分ありません。 快適で清潔な設備と美しい眺望とリーズナブルな料金設定はとても好感が持てます。 また、レストランでのディナータイムも特別ゴージャスではありませんが、リゾート地らしくカジュアル・ドレッシー な装いの人たちで賑わいます。 このようなスタイルは私どもが最も興味のある部分でもあり、勝手に彼らの ランキング・コンテストしたりして楽しんでます。ここのメニューは、当然、地の食材を中心とした内容ですが、 ナチュラルなテイストで毎日頂いても飽きさせません。特に前菜のヴァリエーションは豊富で毎晩迷って しまうほどです。ちなみにテーブルの予約は前日にしておくことをお勧めします。ここに限らず、イタリアでは このテーブルの位置を大変こだわる人が多いので、しばしばトラブルになることもあり、私どももいつも気を使う 作業のひとつです。やはり気持ちの良い景色の中で過ごしたいのは誰しも同じことですから、、、。
さて一方、ゴルファーにとってはグリーンフィー込みの宿泊パックで滞在すれば毎日ゴルフ三昧のパラダイス です。クラブハウスもホテルの向かい側でこちらにもレストラン・バー・プール・プラクティスエリア・プロショップ とバギーの用意と万全です。リゾート地らしいカジュアルな雰囲気でマスター室のスタッフもフレンドリーで 気軽にプレーできますが、プレヤーの中には思わぬVIPやセレブリティーもいたりしてビックリすることもあります。 英国的に手引きのカートのプレーヤーが大半なので、たまには見習ってプレーするのもいいものです。
キャディーを付ける人は稀ですが予約しておけば可能です。夏場は朝方か夕方の18ホール・スループレーが 一般的で、グループによっては朝夕9ホールずつに分けて日中はランチとプールで昼寝で過ごすこともあります。 夏の夕方は6時台のスタートもOKで各スタートの時間もほとんどフリーと言う日本では考えられない状況です。 (夏の日没は9時過ぎです。)また、一人でのプレーヤーも多いですから気兼ねなく存分に! www.ismolas.it レギュラーティー・Giallo(イエロー) White&Red course メンズ=6,197mts レディース=5,395mts Par 108 27Hole *Yellow courseはグリーンコンディションがベストではありませんでした。2006年ごろには 54ホールに拡張予定で今後期待できるでしょう。
最後のコースはサルデーニャ最高のVIPコースです。
島内北西部=コスタ・ズメラルダ、この島のハイライト地区に位置する”Pevero Golf Club”はPGA・ヨーロッパ チャンピオンシップが開催される名門コースです。 私どもは経営が同じスターウッド・ホテル&リゾートのメンバーなので、常宿にしている系列ホテルからの アポイント&エントリーというパターンですが、基本的にはビジターは紹介が必要になるでしょう。 近隣に系列5星・ホテルが4件ほどありますから、そこでの滞在からが最も簡単です。ただし、夏場の ピーク・シーズンの予約は3ヶ月前に済ませることをお勧めします。また、ホテルによっては毎週ガラ・パーティー など催されて世界中のVIPが集合してますから、ドレスやタキシードの用意も忘れずに! ヨット・クルーザーや専用ジェットで毎年やって来る方々も多いので気後れしないように、もちろんサービスは プライベート・クルーズ、リムジンカー、ショッピング、観光、ボディーガード等の手配まで至れり尽くせりです。
ゴルフコースはPeveroの半島の丘陵地を利用した”Bella Vista”(景色の良い)で、”Oleandro”(オレアンドロ) ”Bouganville”(ブウゲンビリア)などの沢山の花が彩りを添えてます。クラブハウスは自然と調和した低層の サルデーニャ建築で周囲の山や海やエレガントな別荘などととてもよくマッチして優雅な景色を創ってます。 フロントとマスター室のスタッフも名門に有りがちな気取りは無く、気の利いた清潔感の有るスタッフ達が 気持ちよく対応してくれます。また、併設されるプロショップもオリジナル・ウェアーなど充実して風格があります。 レギュラーティー(Giallo) メンズ=5,853mts レディース=5,135mts Par72 18Hole www.spg.com *スターウッド・グループから検索してみてください
各メインテナンスも万全でレッスン・プロも一流の方が控えてます。やや丘陵地という関係で2、3ホール のところで少しアップダウンがありますが、眺望をエンジョイしながらプレーしてみてください。 特に、15番ホールからの”Cala di Volpe”湾の景色は印象に残るものになるでしょう! まさに”グッド・ショット”で!
では、今回はこの辺で ”Ciao Ciao” です!
追)”ベリーニ杯”ゴルフ・コンペのご報告
6月6日前夜祭 30名 及び 6月7日大会 6組24名 による初回大会。
前夜祭の夜半より降り始めた雨で心配された天候も、朝には奇跡的に回復してゴルフ日和となりました。
前日が”プレス・カントリークラブ”クラブチャンピオン大会ということで、コース・レート72.8の中の最高難度の セッティングです。
ミドル・バックティー男性=6,685yards レディースティー=5,264yards を男性は75,76及び80台数名 と女性は96というハイ・スコアーが記録され、大会を盛り上げることになり、無事全員ホール・アウトで終了しました。
前夜祭の寿司・パーティーをはじめ大会中も多大なご協力を頂きました代々木上原”すし勘”の親方及びスタッフの 方々、プレス・カントリーのスタッフ御一同様、そして、貴重な協賛を頂いたコロンボ・ジャパンの黒田社長様、 (株)アウト・ソーシングの山田社長様には、改めて感謝を致します。
また、参加された皆様方には重ねて御礼申し上げます。
私どもも次回開催の実現に向けて、本業ともに努力を重ねて行きたいと思いますので宜しくお願い申し上げます。