3May

初夏も目前の季節となりました、
私どもの春夏コレクションの在庫も残りわずかの単品類のみとなり、 また、好評のうちに終了しました“サルデーニャ・カーペット展”受注会での商品は、6月の納期を待つばかりです。
近年、リゾートライフ-得にサルデーニャにスポットを当て、南欧のファッションのスタイルや傾向 を考察してきました。
今後も更に深く、また、文化的な視点からも注視して行きたいと考えております。
さて、今回は南部エリア=カリアリ地方の紀行です。
州都カリアリ=Cagliariはサルデーニャ最大の都市であり、南部地方の玄関口です。 当然、島内の中心的な役割を担ってますから、街並みも風格があります。
港のあるマリーナ地区から高台のカステッロ地区が中心となり構成され、やや勾配のきつい坂道を登り降り しながらの探索になります。
港を見守るように建つカテドラル(大聖堂)・教会や塔の風景は、リグリア地方にちょっと似てます。 歴史的にもフェニキア・カルタゴ・スペインのアラゴン・ピエモンテのサヴォイア家と統治の変遷は この島全体の共通です。
地方都市として活気に満ち溢れてますが、ファッション分野についてはやや庶民的で北部のような 華やかさはありません。
ここから南西部のハイライト地区へと足を延ばします。しばらく干潟の中を縦断するバイパスを走りますが、 野生のフラミンゴやサギが生息してるのを見て自然環境が失われてないことを印象付けられます。
30kmも南下するとノラ=Noraと言う島内最古の都市(古代末期衰退)で、ギリシャ神話の町に到着 です。ここでは、神殿・劇場・浴場やモザイク画などの遺跡見学が出来ます。
この一帯は、閑静なリゾートホテル・コテージ・ペンションやゴルフコース等もあり南部バカンス の中心エリアとして、夏場は南端のコスタ・スッド=Costa D‘Sudまで海水浴客で賑わいます。 道路脇には農家直営のフルーツ売りまで出て、スーパーからバールまで忙しい日々となります。
どちらかと言うとコスタ・ズメラルダのようなゴージャスなムードは無く、自然と一体化するような シンプルなバカンスを楽しむ人々が主流でしょうか!
海岸線はやや灰色がかった白砂浜が入り組んで形成され、この地方独特の風景を見せます。
海の向こう側はアフリカ大地ということもあり、ヨーロッパ辺境の地といった感で、街道沿いの小さな村々も、 乾いた風が通り抜けひっそりとしてます。 南端部から回り込んで進路を西にとるとサンタンティオコ島(橋で渡れる)とその先にサンピエトロ島が 見えてきます。
今日、地中海の数少ないマグロ漁港として有名で、港には小さなマグロ漁船が係留され、 萎びた景色を創ってます。あまり大きな宿泊施設などありませんが、数件のホテルとレストランが在ります から、タイミングが良ければ新鮮な美味しいマグロに有りつけるかも、、、。
更に先のポルトスクーゾ=Portoscusoに在るグルメ御用たちのロカンダでは、お洒落なディナー の夜を過ごせるでしょう!
この地方の料理はスープ、煮込み、マリネ、ラヴィオリなどといった素朴なものが主体でどれも毎日食べても 飽きのこないものばかりです。もちろんサルデーニャ特産のサルメ類・チーズ類も豊富にありますよ!
このエリアでは、きっと、気取りの無いサルデーニャの一面を見ることが出来る印象深い旅になるはずです。
次回は、再度、内陸部とバカンス事情(ビーチ・ゴルフコース)など最新情報をお伝えします。
また、6月7日“ベリーニ杯”ゴルフコンペと6日の前夜祭のご報告も致します。